Wordで図を作成する場合に役に立ちそうなマクロです。
図を重ねる場合にけっこう便利なのが、「図形の塗りつぶしの透明度」の調整です。
図を選んで「色の設定」ダイアログ(色パネル)を開くと「透過性」と書かれているものですね(これ、透明度の誤訳ですね。Word 2013では作業ウィンドウの記載は修正されていました)。
例えば、以下のような図形を作成します。
この図を選択した状態で、「色の設定」ダイアログボックスを開きます。
Word 2010では、以下の手順で開きます。
[書式] タブ → [図形の塗りつぶし] → [その他の色]
この「色の設定」ダイアログボックスの一番下に「透過性」と書かれた項目があります。
スライドバーによっても調整できますし、具体的に〇%と数字を入れてもいいですね。
例えば、図を選択して「透過性」を100%に設定します。
すると、図の裏側にある文字が見えたりします。
こっそり宣言してみました(笑)。
この機能の欠点、というか、使いにくさは、微調整をする場合に、わざわざダイアログボックスを閉じないといけないところです。
このダイアログの場合、リアルタイムでの設定変更には対応しておりません。
そこでリアルタイムで設定変更するマクロで実行してみます。
→なお、「図形の書式設定」ダイアログボックスや対応する作業ウィンドウ(Word 2013)を開けば、リアルタイムでの設定変更ができます。あとで気づきました(笑)。
▼このマクロでできること
図形の塗りつぶしの透明度をリアルタイムで10%刻みで設定します。
対応する図を選択して実行します。
▼マクロの説明
10%毎増減するマクロです。
図が選択されていない状態で実行した場合にエラーになりますので、エラー回避のために、簡易処理として「On Error Resume Next ステートメント」を追加しました。
▼マクロ
Sub 透明度_増加()
On Error Resume Next
With Selection.ShapeRange.Fill
If .Transparency > 0.9 Then
.Transparency = 1
Else
.Transparency = .Transparency + 0.1
End If
End With
End Sub
Sub 透明度_低下()
On Error Resume Next
With Selection.ShapeRange.Fill
If .Transparency < 0.1 Then
.Transparency = 0
Else
.Transparency = .Transparency - 0.1
End If
End With
End Sub
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